≪観察会「ドングリと、木の実・草の実の世界をたんけん!」≫

2009年 9月30日 

 9月26日(土)に、開拓記念館との共催の観察会「ドングリと、木の実・草の実の世界をたんけん!」が行われました。
 まずはじめに、植物たちの実やタネには、子孫を残すためにの工夫がたくさんあることを、スライドや木の実・草の実の標本を見てもらいながら勉強しました。そして、後半は野外に出かけ、実際に見られる木の実・草の実を探しながら森を散策しました。
 ドングリはもちろん、サルナシ、ひっつきむしと呼ばれる動物にくっついて運ばれるタネたちもたくさん発見することができました。中でも参加者が夢中になったのが、ドングリの帽子の部分「殻斗(かくと)」を使った笛遊びです。大人でも鳴らすのが難しくて苦労する中、上手にならせる男の子がいたりと大変盛り上がりました。 (扇谷)

≪もりの工作コーナー「まき×2 どんぐり」開催中♪≫

2009年 9月27日 

 館内特設会場にて、もりの工作コーナー「まき×2 どんぐり」が好評開催中です!今回は、実りの秋に見られるどんぐりを作って楽しもうという企画です。厚紙をまきまきまきまき…ひたすら巻いてどんぐりを作ります!そして、紐をつけたら、かわいいどんぐり型のストラップに大変身!世界に一つだけのオリジナルのどんぐりスラップを作ってみませんか?
10月25日(日)まで開催しています。みな様のご参加お待ちしております。
※平日の月曜日はお休みしています、ご注意ください。(扇谷)

≪悲しいこと≫

2009年 9月26日 

 今日も秋晴れで、とてもさわやかな日です。
 今年はヤマブドウ(Vitis coignetiae Pulliat)が豊作のようで、枝もたわわに実っています。とても悲しいことに、ある日突然ヤマブドウの実が根こそぎなくなります。ツルは引っ張られ無惨な姿です。心ない「人」が採ってしまった跡です。野幌森林公園では採取できません。動物たちの大切な食料でもありますので、「人」は舌ではなく目で楽しんでくださいね♪(濱本)

≪ドングリ「3ヶ月後」≫

2009年 9月25日 

 秋晴れの気持ち良い日。歩くのにもちょうど良い気温です。
 撮影場所に、ミズナラ(Quercus crispula Blume)と百年記念塔が見られる場所を定点写真の一つにしています。6月26日からちょうど3ヶ月後のドングリの様子です。一つ落ちていましたが、ぷっくりふくらんだドングリと百年記念塔を一緒に撮影することができました♪次は茶色になったのドングリが目標です。(濱本)

≪クロスズメバチの仲間の正面顔≫

2009年 9月23日 

 毎日楽しみに、朝と夕方にクロスズメバチの仲間の巣を観察しています。オオスズメバチは毎日来ていて、クロスズメバチの仲間成虫を肉団子にして飛んで行きます。穴に入って幼虫を捕まえたりはしていないようです。
 オオスズメバチが途切れた隙にクロスズメバチの仲間が穴から出てきました(写真)。正面顔を見るとシダクロスズメバチ(Vespula shidai)のようですが、捕まえてみないとわからなさそうです。(濱本)

≪肉団子を作成中のオオスズメバチ≫

2009年 9月22日 

 昨日確認したクロスズメバチの仲間の巣を見に行きました。なんと!オオスズメバチ(Vespa mandarinia)がたくさん来ていて、幼虫や成虫を自分の巣に餌として持ち帰るため、クロスズメバチの仲間を襲撃している最中でした。
 本でしか見たことがなかった場面に遭遇し、感動のあまり興奮してしまいました。時々オオスズメバチに捕まったクロスズメバチの仲間成虫が肉団子にされているところも観察できました。(濱本)

≪飛ぶ姿がかわいらしいクロスズメバチの仲間≫

2009年 9月21日 

 気温10度。長袖でもひんやりします。
 お客様より連絡のあった公園内のスズメバチの巣。地面に作るクロスズメバチの仲間でした。夕方6時であたりは暗くなってきているのに、忙しそうに巣から出入りしています。巣に戻るところを偶然撮影することができました。足を開いて飛ぶ姿がかわいらしく見えました。(濱本)

≪瑠璃色の宝石≫

2009年 9月17日 

 青空が広がる秋の空。今日はハネナガキリギリスが大合唱をしていました。
 森の中は木の実や草の実が色づき、にぎやかな感じがします。赤色や黒色が多い中、瑠璃色の木の実に目が引かれました。まるで宝石のラピスラズリがたくさん木になっているように見えます。この木は「サワフタギ」という名ですが、別名「ルリミノウシコロシ」とも呼ばれています。(濱本)

≪観察会「秋の花でにぎわう森を歩こう」≫

2009年 9月16日 

 9月13日(日)に観察会「秋の花でにぎわう森を歩こう」が行われました。当日は曇り空で、時折雨が降る天気でしたが、49名と大変多くの方々に参加いただきました。
 今回は、ミゾソバ、エゾゴマナ、エゾトリカブトなど秋のお花を楽しみながら、約6キロのコースを歩きました。途中大沢園地で昼食を取るなど、いつもより長めのコースでしたので、参加者同士打ち解け、終始なごやかな雰囲気の観察会となりました。
 次回の観察会は10月15日(木)「秋の森の匂いをかごう」です。みなさんのご参加お待ちしております!※開拓の村から出発します。昼食の準備もお忘れなく!!(扇谷)

≪完全防寒?しているクスサンの雌≫

2009年 9月15日 

 ルルルルルルルと、カンタンの鳴き声が秋の寒さを感じさせます。
 遊歩道脇でふと視線を感じました。視線の先にはこちらを見つめているクスサンがいます。近づいてもじっとして動かないのは気温が低いからでしょうか。ふかふかの靴下に、ふかふかのマフラー、ふかふかのマスクで完全防寒しているように見えました♪(濱本)

≪白色の菊「エゾゴマナ」≫

2009年 9月12日 

 野幌森林公園では、菊の仲間が花盛りを向かえています。黄色、紫色、ピンク色、白色など、多くの色でにぎわっています。背丈ほどの「エゾゴマナ(Aster glehnii var.glehni)」は白色の菊の仲間です。所々遊歩道沿いにまとまって見られます。
 もうすぐお彼岸。野に咲く菊を観察するのも味があるかも知れませんね。(濱本)

≪花の道「ミゾソバ」≫

2009年 9月10日 

 朝や夕方は気温が下がり、上着が必要なほどです。日中でも木々の葉で太陽の光が遮られ、長袖を着ていてもヒンヤリしました。
 冬への準備が感じられる森の中は、秋の花でにぎわっています。ミゾソバ(Persicaria thunbergii)が遊歩道の両脇に群生していて、花に囲まれながら歩くことができます。
 他にはエゾトリカブトやエゾノコンギク、エゾゴマナなどが見頃ですよ♪(濱本)

≪産卵のために吸血中の蚊の雌≫

2009年 9月 8日 

 子供レンジャーと小さな池でトンボ調査をしました。捕まえられるトンボの数より、刺される数の方が多いと思われるほどの蚊の襲撃。夏に群がってきていた蚊とは違う種類のようで、全身が茶色でした。蚊の雌は産卵のために血を吸いますが、次々とあちこち吸われる方はまるで献血をしているような気分です。
 吸われているこの間約1分。その後重そうに飛んでいきました。(濱本)

≪アマガエルの「かえるじゃくし」≫

2009年 9月 6日 

 近くの小さな池を覗いてみると、足下でぴょんぴょん動く生き物が目に入りました。コオイムシの仲間やマツモムシ、アマガエル(Hyla srborea)の子供などです。私はオタマジャクシからカエルになる途中の、しっぽが残っている状態を「かえるじゃくし」と親しみを込めてよんでいます。水中から陸上生活に変わりつつあるアマガエルの「かえるじゃくし」にもたくさん出会えましたよ♪(濱本)

≪見られていることに気付いたエゾリス≫

2009年 9月 4日 

 森の中では、追いかけっこをしているエゾリス(Sciurus vulgaris)に出会えることができました。木を上から下へ、木から木へものすごいスピードで駆け回っています。ふと1頭が息を整えるためか横枝で休憩を取り始めました。双眼鏡で観察していたのですが、私の気配を感じたのか「はっ!」とした表情でこちらをじぃ〜っと見つめています。追いかけっこに夢中で見られていることに気付いていなかったようですね。(濱本)

≪ふれあいギャラリー「北海道野鳥愛護会 写真展」≫

2009年 9月 2日 

 9月1日から、館内ふれあいギャラリーでは北海道野鳥愛護会による野鳥写真展が始まりました。
 北海道野鳥愛護会は、この野幌森林公園でも定期的に野鳥観察会を行っており、今回の写真展も主に野幌で撮影されたものが展示されています。また、野幌で確認されている野鳥の一覧表も展示されており、野鳥好きな方にはもちろん、これから野鳥について学んでみようと思っている方にもお勧めですよ。
 9月30日(水)まで開催しておりますので、お見逃しなく!(扇谷)

≪チョウのように見えるシロツバメエダシャク≫

2009年 9月 1日 

 雲一つ無い青空です。湿り気のない空気がとても気持ちよいです。
 花に蜜を求めてたくさん集まってきている白いひらひら。「チョウ」のように見えますが「ガ」です。シャクガの仲間のシロツバメエダシャク(Ourapteryx maculicaudaria)は、名前の通り幼虫時代はシャクトリムシ(尺取虫)です。
 今年はたくさん見られる成虫ですが、まだ幼虫を見たことがないので、来年は尺取り姿をぜひ見てみたいです。(濱本)

≪「何に見えるかな」≫

2009年 8月29日 

 日差しは暖かいのですが、風がとても冷たく感じます。雲も高く、秋の空です。
 遊歩道脇に見られる小さなピンク色の花。ヤブハギ(Amphicarpaea bracteata subsp.edgeworthii var.japonica)は4mmほどの大きさで豆の花の形をしています。近づいてよ〜く観察してみると、うちわや扇子に似たような形の物が見えました。想像をふくらますと、おひな様の髪飾りにも見えたりするかも知れませんね♪(濱本)

≪見つけてみようトノサマバッタ≫

2009年 8月25日 

 久々のカラッとした空気。湿度が50%台です♪
 自然ふれあい交流館の周りでは、ハネナガキリギリスとカンタンの鳴き声でにぎやかになっています。時折バタタタタタタッと勢いよく飛んでいくのはトノサマバッタ(Eparchus yezoensis)です。人間が近づくまでじっとしていることが多いので、逃げる前に見つけてみませんか♪
 トノサマバッタはどこにいるでしょう?(濱本)

≪今日の大沢口定点写真≫

2009年 8月23日 

 雨がザーっと降ったり、カラッと晴れたり、不安定な天気でした。
 今日の大沢口の様子です。葉が覆い茂り「うっそうとした森」という言葉が似合うほどです。少しずつ秋の花が咲き始めましたが、まだまだ、蚊の勢いは衰えず、大群の襲来に悩まされます。暑くても長袖長ズボンがおすすめです。(濱本)

≪ソフトクリーム型とペロペロキャンディ型≫

2009年 8月21日 

 昨晩の雨と強風で木々の葉が遊歩道に散乱していました。雨予報が出ていましたが、今日は晴れて湿度も気温も高く、息苦しい空気です。
 雨の代名詞カタツムリにたくさん出会うことができました。大きさが違う2つのカタツムリはまるで親子のように仲良しに見えます。実は大きい方はオカモノアラガイ(ソフトクリーム型)、小さい方はオオキビガイ(ペロペキャンディ型)で、どちらも大人のカタツムリなんですよ♪(濱本)

≪夜の魅力 「音」≫

2009年 8月19日 

 もう秋風が吹いているような涼しさです。夜は涼しいを通り越して寒いほどです。そんな夜の魅力はたくさんありますが、今日はその内の一つをご紹介します。
 暗さを味わうのも良いですが、音に注目してみてください。日中とは違う音色を楽しむことができます。チキチキ、シャシャ、シュッシュッ、ルルルルル、時々ガサッ!多くの生き物たちが息づいています。 ※写真:ヒメクサキリ(Homorocoryphus jezoensis)の雄(濱本)

≪どこにいるかな?イナゴモドキ≫

2009年 8月16日 

 ハネナガキリギリスとカンタンの鳴き声が響く草原。気温は高いのですが、どこか秋の風を感じる夕方の涼しさです。

 バッタやキリギリス、コオロギの仲間でにぎわう草原をよ〜く観察してみよう♪いろいろなところにかくれているよ。この写真にもイナゴモドキ(Parapleurus alliaceus)がいるので見つけてみてね♪(濱本)

≪「おぉ〜」と声が出てしまう感動の時間帯≫

2009年 8月14日 

 ペルセウス座流星群が見られる季節ですが、雨や曇の夜が続いています。極大日は過ぎてしまいましたが、ちょっとでも見られたら良いなと思っています。
 季節限定の流星群も良いですが、時間帯限定の物もおすすめですよ。夕方に3〜5秒ほどで花開くメマツヨイグサ(Oenothera biennis)は、一見の価値があります。咲く瞬間を何十回見ても「おぉ〜」と声が出てしまうほどの感動ですよ♪(濱本)

≪ふれあいギャラリー「さわって あそんで みていって展!」開催中≫

2009年 8月13日 

 館内のふれあいギャラリーでは、しかけ絵本工房 たまげたさんによる、「さわって あそんで みていって展!」が行われています。
 動物や植物をモチーフに、一つ一つ手作りされたしかけ絵本や動かして遊べるおもちゃなどがたくさん展示されています。
 今回の展示の魅力は、見学するだけではなく、実際にさわって、遊べることです!製作者のたまげたさんは「壊れても直すので、気にしないでたくさん遊んでほしい」と話されていました。小さなお子さんを連れている方も、安心して一緒に展示を楽しんでくださいね。また、作品がどのような仕掛けで動いているのか、考えてみるのも面白いもしれませんよ。
 8月15日には、展示の総入れ替えを行う予定になっていますので、まだ見学していないという方はお早めに、一度ご覧になられたという方もお忘れなく〜!(扇谷)

≪夏の森の観察会≫

2009年 8月12日 

 8月6日(木)、北海道ボランティア・レンジャー協議会との共催の観察会「夏の森の観察会」が行われました。夏休み期間中という事もあってか、家族連れの参加も多く、大変賑やかな観察会になりました。
 今回は、開拓の村を出発して、開拓の沢線から時計周りに瑞穂の池を目指しました。レンジャーさんのお話を聞いたり、夏のお花や生きものを観察したりと、約3キロのコースはあっという間に感じられました。ただ、小さいお子さんの参加者も多かったので、最後まで歩けるかと心配もしましたが、心配なんか何のその、大人よりもものすごく元気いっぱいでした。また、いろんな物に興味津々で、何気ない質問にはっとさせられる事も多かったですよ。
 久々にいいお天気に恵まれ、かなり気温は高かく、日が当たる場所は大変蒸し暑かったですが、森の中はひんやりと涼しいという事が実感できた観察会となりました。
 次回の観察会は、9月13日(日)「秋の花でにぎわう森をあるこう」です。皆さんのご参加お待ちしております!(扇谷)

≪青空とアキアカネ≫

2009年 8月11日 

 今日は風が無く、湿度も高めで、空気が重苦しい感じです。
 自然ふれあい交流館周辺を飛び交うトンボたち。ノシメトンボやアキアカネ、ナツアカネなどがよく見られます。飛んでいる姿も、草の上に止まっている姿も、青空ととてもよく似合います。(濱本)

≪エゾシカのコロコロウンチ≫

2009年 8月 9日 

 まだ赤くはなっていませんが、ノシメトンボやアキアカネ、ナツアカネがたくさん大空に舞っています。
 自然ふれあい交流館の玄関先に黒いコロコロした物があちこちに落ちていました。私が知床で見慣れていたエゾシカ(Cervus nippon)のウンチ。粒の大きさから見ると大人ではなく、子供サイズぐらいです。きっと、暗くなって人がいなくなってから、こんな近くに草を食べに来たのでしょうね。(濱本)

≪地面に巣を作るクロスズメバチの仲間≫

2009年 8月 8日 

 体中の水分が抜けてしまうほどの暑さです。雲もなく久しぶりに青一色の空を見た気がしました。
 バッタやキリギリスの観察をしている時に、黒い虫にまとわりつかれました。よく見ると地面からたくさんのクロスズメバチの仲間が出てきています。近くを通って巣を刺激してしまったようです。木や草にぶら下がった巣以外にも注意が必要だよ、と教えてくれた様な気がしました。(濱本)

≪生き物のつながり≫

2009年 8月 6日 

 今日も夏らしい暑さです。大群の蚊とブユの他にノシメトンボもたくさん飛び交っていました。
 ナナホシテントウ、アブラムシ、アリが一本のオオアワダチソウにいるのが見えました。アブラムシが食べたいナナホシテントウは、しばらく様子をうかがっていましたが、アブラムシのお尻から甘い蜜をもらっているアリに追っ払われてしまいました。生き物のつながりを感じた一場面です。(濱本)

≪親子工作教室@≫

2009年 8月 5日 

 報告が少し遅れてしまいましたが、先月の7月29日(水)に、親子工作教室「キミも芸術家!@ 身近な植物で染物体験!」が行われましたのでご報告します。 今回はオオヨモギとワラビを使用して、白いガーゼのハンカチで煮染めの染物体験を行いました。
 まず、植物がどのように自分たちの生活とかかわっていて、どのように利用されて来たのか、そして、その植物の持っているパワーを少し分けてもらって染物を行うというお話を最初に聞いてもらいました。 次に、オオヨモギ、ワラビのチームに分かれ、実際に煮染めに使用する植物を採取するところから作業は始まりました。また、作業時間の合間には、オオヨモギを使用した叩き染めも行い、2種類の染物体験を行う事ができました。
 参加した子供たちは、植物によって仕上がりの色が違う事を確認出来たり、下準備の段階で輪ゴムやビー玉を使って縛ってつけた模様の違いなど比べあったり、自分の力で染めたハンカチを見る表情はとても誇らしげでした。また、「実際に植物を取るところから行ったので驚いた」という感想もあり、今回の染物体験は大変印象に残ったようです。(扇谷)

≪夏らしい音そろいました≫

2009年 8月 4日 

 久しぶりの夏らしい気温と日差しです。ジリジリと照りつける太陽がとてもありがたく感じました。
 コエゾゼミ(Tibicen bihamatus)の大合奏が響き渡り、暑い夏を演出しています。寒くてずっと鳴くことができなかったぶん、いつも以上に大きく聞こえてくる感じがしました(写真は抜け殻)。ハネナガキリギリス(Gampsocleis ussuriensis)も鳴き始めました。ようやく夏らしい音がそろったようです。(濱本)

≪ほっかぶり風なマムシグサ≫

2009年 8月 2日 

 緑の濃くなった森では木の実や草の実が少しずつ目に付くようになってきました。
 5月末頃から開花していた「マムシグサ(Arisaema serratum)」は、緑色の果実が見られるようになりました。花の名残のあるこの株は、まるで頭巾かほっかぶりをかぶっているように見えました。これから秋にかけ果実は赤色になっていきます。(濱本)

≪目と鼻でシナノキの存在を知る≫

2009年 7月31日 

 今日もムシムシする日で、蚊とブユの大群にまとわりつかれ森を歩きました。
 遊歩道の所々を白く染めているのは、シナノキ(Tilia japonica)の花です。まるでじゅうたんが敷かれたように見えます。付近は甘く濃い匂いに包まれているので、目と鼻でシナノキを感じることができます。「シナノキ一本蜜一斗」といわれるほどハチミツがとれるシナノキ。花付きの良い今年は虫にとっても嬉しいですね♪(濱本)

≪カメムシから生えたキノコ「冬虫夏草」≫

2009年 7月29日 

 今日は風がない日です。湿度と気温が高く、蒸し蒸ししています。
 地面に這いつくばるようにしていると、変わった針金が目に付きました。先っぽに何か付いています。もしかして、これがウワサの冬虫夏草かも!?慎重に掘ってみるとカメムシみたいな物がくっついていました。針金と思っていた物は、カメムシに生えたキノコでした。初の冬虫夏草にとても感動しました♪(濱本)

≪私の匂いランキング4位♪≫

2009年 7月26日 

 夏の森は、木々の葉が空をおおい、とても暗く感じます。今、野幌森林公園の遊歩道では、明るい緑色をしたオオウバユリ(Cordiocrinum cordatum var.glehnii)の花が目立ちます。暗い森の中で、まるで灯籠のように見えます。
 私の「匂いランキング」4位のオオウバユリは、少し甘酸っぱい「初恋の香り」がします。ぜひお試し下さい♪(濱本)

≪コロポックル用の傘♪≫

2009年 7月24日 

 久しぶりに日中は「夏」を感じる気温と湿度でしたが、夕方はひんやりと「秋」の風です。
 森の中で寒さに負けずがんばっているキノコたちに会いました。強い風が吹いたら折れてしまいそうな感じのする、高さ2〜3cmのオチバタケの仲間(写真)は、まるでコロポックルの傘のようでした。(濱本)

≪エゾアジサイの涼しげな色≫

2009年 7月22日 

 部分日食の観察を楽しみにしていましたが、朝から雨・・・。がっかり気分で森を歩いていると、なんと!ちょうど厚い雲が薄くなり、薄目で見ると左下が欠けている太陽を確認することができました♪感謝♪
 雨がやむと気温が上がり、久々の蒸し蒸しする森です。蚊とブユの大群に悩まされましたが、涼しい色のエゾアジサイ(Hydrangea serrata var.megacarpa)に会うことができました。(濱本)

≪宝石の一つ、ヒメシジミ≫

2009年 7月20日 

 今日は久しぶりの青空です♪気温は低いですが、すがすがしい気持ちになりました。
 野幌森林公園内では、宝石たちが乱舞しているところを観察することができます。青色や緑色のシジミチョウの仲間が、絡み合って縄張り争いをしているところや、餌を求めふわふわ飛んでいるところが見られます。沢沿いの遊歩道が観察ポイントですよ♪(濱本)

≪もりの工作コーナー「とんぼのやじろべえ」始まりました!≫

2009年 7月19日 

 館内特設会場にて、もりの工作コーナー「とんぼのやじろべえ」が始まりました。不思議なバランスで立っているやじろべえは、見ているだけでも楽しくなりますよ。
 色をぬって、ハサミで切り取って、糊で張りつける、などの簡単な作業ですので、小さなお子さんにもお勧めです。もちろん大人の方の参加も大歓迎です!
 9月13日(日)まで開催しています。皆さんのご参加お待ちしております。(扇谷)

≪満開のクリの木 「臭い?良い匂い?」≫

2009年 7月18日 

 寒い日が続きますね。今日はフリースが大活躍しました。
 ふと漂ってくる甘い香り。野幌森林公園では、クリ(Castanea crenata)の木が満開になっています。木の姿が見えなくても、クリの花が咲いていることを匂いが知らせてくれるほどです。匂いは人によって感じ方の幅が大きいので、クリの花を「臭い」と感じる方と「良い匂い」と感じる方に分かれます。皆さんはどちらに感じますか。(濱本)

≪パンパンにふくらんだクマイザサの果実≫

2009年 7月16日 

 今日も寒い日でした。長袖とカッパを着てちょうど良いほどです。蚊の襲来に会わずに済んだのはラッキーでした。
 今年は十分に熟したクマイザサ(Sasa senanensis f.senanensis)の果実を見つけることができました。はち切れんばかりにふくらんだ実には、白いでんぷん質が詰まっていました。食糧難の時には人も食べていた笹の実。今はネズミたちのごちそうです。(濱本)

≪曇り無き瞳で見つめ続けるフキバッタ≫

2009年 7月14日 

 7月中旬ですが、天候や気温のせいか、夏が来た気がまだしません。でも、生き物たちの姿は季節の移ろいを感じさせてくれています。
 開けたところで良く出会えるのは、フキバッタの仲間です。いつもは遊歩道脇の低い草にたくさんいるのですが、今日は上から明鏡止水のような瞳で見つめられてしまいました。(濱本)

≪5mmだけど大人です♪≫

2009年 7月11日 

 今日は森の中で、たくさんのカタツムリたちに会うことができました。良く会えるのはソフトクリームのような殻の「オカモノアラガイ(Succinea lauta)」。次に良く会えるのは分厚いペロペロキャンディのような殻の大きい「エゾマイマイ(Ezohelix grainesi)」。こんなカタツムリもいましたよ。直径5mmほどの「オオキビガイ(Trachochlamys labilis):写真」このサイズで大人です。他には1mmほどのカタツムリもいるんですよ。(濱本)

≪ミツバと水滴≫

2009年 7月 9日 

 今日は蒸し蒸しとした一日でした。風がないので蚊がものすごく集まってきます。しゃがむと確実に刺されてしまうのですが、思わずじっくりしゃがんで撮影してしまいました。
 葉っぱの縁にキレイに並んだ水滴に思わずパチリ。昨日の雨か今朝の朝露でしょうか。風が吹いたり、時間が経つと蒸発してしまう、小さな水滴に運良く出会えることができました。(濱本)

≪キタキツネの食事情≫

2009年 7月 8日 

 朝、小雨だったのに、急に土砂降りになりました。その雨に流される前に見られた「うんち」。いったい誰の物でしょう?
 棒でつつき匂いをかいでみると、ん〜これはキタキツネっぽいですね♪おや?このつぶつぶは何かな?サクラの実のようですよ。たくさん拾って食べたのでしょうね♪さすが野生動物、旬を知っていますね。(濱本)

≪ふわふわ♪ポプラのたね。今年は豊作です≫

2009年 7月 5日 

 今日の天気は曇、霧雨、快晴といろいろなバリエーションが楽しめました。時折響き渡る雷の音が怖く感じました。
 ふわふわと漂う真っ白い綿毛。道の端っこに盛り上がるほど積もっているのはポプラのたねです。今年は大豊作のようです。
 雪虫が舞っているようにも見えるし、ぼたん雪が降っているようにも見えました♪(濱本)

≪広い世界を懸命に生きる♪≫

2009年 7月 3日 

 今日の風は涼しげでした。相変わらず蚊の大群につきまとわれますが・・・。
 夏の虫たちが少しずつにぎやかになってきました。水辺ではエゾアオイトトンボが飛び交い、草原ではナキイナゴがラブコールをし、森の中ではフキバッタの幼虫に出会えます。
 エゾアジサイの上にいるフキバッタの幼虫の目線から、周りを見渡してみました。広い広い世界がどこまでも広がっています。(濱本)

≪その日その時その瞬間を味わえる時≫

2009年 7月 2日 

 湿度が高くムシムシします。蚊の大群に囲まれ、刺されすぎてちょっと憂うつです。
 薄暗くなってきた夏の森では、木漏れ日がスポットライトのように照らしています。木の葉が揺れたり太陽が動いたりしているため、狙った所に光が届くわけではありません。植物たちもこの気まぐれなライトを一生懸命浴びているのでしょうね♪
 ※写真はオオウバユリのつぼみ(濱本)

≪どこにいるかな?毛むくじゃらの幼虫≫

2009年 6月28日 

 真夏のような暑さですね。そよ風がとても心地よいです。
 イタヤカエデの幹にいきもの発見♪よ〜く見ると毛むくじゃらの幼虫が見えます。カレハガの仲間でしょうか。
 小学校4年生の総合学習で、観察力を鍛えた後に発見したため、子ども達は自分たちのレベルアップにとても喜んでいました。(濱本)

≪小さな小さなどんぐりと百年記念塔≫

2009年 6月26日 

 今日も暑い日でしたね。エゾハルゼミのか細い鳴き声と、まとわりついて離れない蚊の襲撃が対照的な感じでした。
 定点写真の一つに、ミズナラの木があります。バックに百年記念塔が見えるので私のお気に入りの場所の一つです。
 よ〜く見ると、小さな小さなどんぐりがついているのがわかります。少しずつ大きくなっていくのが、とても楽しみです。(濱本)

≪どこにいるかな?モンキチョウ≫

2009年 6月24日 

 朝から暑くぐったり気味で森を歩きました。エゾハルゼミの合唱も復活です。
 百年記念塔の周辺で見られる、ベニバナ色の花「コウリンタンポポ(Hieracium aurantiacum)」が見頃でした。ヨーロッパ原産のこの花で食事をしている虫がいますよ。どこにいるかな?
 この角度は難しい・・・。(モンキチョウが食事中♪)(濱本)

≪もりの講演会≫

2009年 6月23日 

  6月21日(日)に、もりの講演会が行われ、西田秀子氏(千歳市史主任編集員)を講師に迎え、「野幌森林公園の戦後緊急開拓の歴史と現状」というテーマで講演していただきました。
  野幌森林公園が道立公園に指定される以前、戦後の食糧難や失業者救済の為、入植された人々がいたこと、その後入植跡地がどうなったかなどを、資料や当時の貴重な写真とともに分かりやすくお話いただきました。また、講演会終了後には、特別企画として実際に開拓跡地を見学するミニツアーも行われ、当時の様子が身近に感じることができた貴重な時間になりました。(扇谷)

≪感動♪「光・暗」≫

2009年 6月20日 

 今日も寒い一日でしたね。シミになるのは嫌ですが、体の隅々まで太陽の光を浴びたい気持ちになりました。
 昨夜、月はなく星が雲の隙間から見え隠れする暗い森の中を歩きました。ライトを使わず歩きましたが、真っ暗でかすかに遊歩道がわかる程度です。月明かりのありがたさや、人間の目のすごさにあらためて感動しました。
 ※写真:大沢口定点(濱本)

≪♪一筆啓上仕り候♪〜いっぴつけいじょうつかまつりそうろう〜≫

2009年 6月18日 

 久しぶりの太陽とこの明るさ!具合が悪くても元気になれそうな気がしてきます。
 自然ふれあい交流館周辺では、とても早口のさえずりが聞こえます。「いっぴつけいじょうつかまつりそうろう(一筆啓上仕り候)」と繰り返しているのはホオジロ(Emberiza cioides)です。時々、字余り・字足らずになっていますが、一生懸命歌っていますよ♪(濱本)

≪見とれてしまうほど長い触角≫

2009年 6月16日 

 今日は雨上がりで寒い日でした。でも気温が低いおかげで、蚊の襲来に会わなくてすみました。
 気温が低いのに、蚊以外の昆虫にはたくさん会うことはできました。思わず見とれてしまった姿の虫がこれです。体の3倍以上もある触角が自慢の「ヒゲナガガ」の仲間です。約1cmの体にこんな立派な触角の雄に思わず一目惚れ♪(濱本)

≪つぶらな瞳にノックアウト≫

2009年 6月13日 

 寒い朝ですね。風も強く、なんだか雨も降り出しそうな雲ゆきです。
 ふと視線を感じました。葉っぱの影から見つめていたのは、シャチホコガの仲間でした。ふわふわの体につぶらな瞳♪じぃ〜っと見ています。まだ見ています。・・・根負けしました。(濱本)

≪「森の新緑観察会」≫

2009年 6月11日 

 6月7日(日)に、北海道ボランティア・レンジャー協議会との共催の観察会「森の新緑観察会」が行われました。
 朝から雨が降り続くという、あいにくの天気となりましたが、それでも35名もの方に参加していただきました。
 雨に濡れた木々の葉や道端の草花はつややかで、晴れの日とは違った森の表情を見せてくれました。また、天気がいいとエゾハルゼミの大合唱で野鳥の声が聞こえにくくなってしまいますが、雨のおかげ?でしょうか、キビタキやウグイスなど野鳥たちの美しい歌声をたっぷり聴くことができましたよ。雨の中の観察会も悪くないですね♪(扇谷)

≪太陽の光でメタリックカラー≫

2009年 6月10日 

 今年の森は、エゾハルゼミと「カ」が大発生しています。何十カ所も刺され、あちこち痒くなってしまいました。
 その他にもたくさんの虫たちに会うことができますよ。太陽の光に当たると、メタリックな赤色がカッコよく見えた虫は、ベニボタルの仲間のようです。陽が陰るととたんに地味になってしまいました。(濱本)

≪エゾハルゼミ:抜け殻の山≫

2009年 6月 9日 

 朝からずっ〜とエゾハルゼミ(Terpnosia nigricosta)が大合唱しています。昆虫の調査をしている方に聞いたところ、今年は去年に比べ、数がとても多いようです。
 エゾハルゼミの抜け殻がたくさん見られるところに案内してもらいました。見渡す限り抜け殻の山です。これだけたくさんのセミが羽化するところが見られなくて、本当に残念です。次、大発生するときはぜひ見てみたいですね♪(濱本)

≪水も滴る・・・ジョウカイボン≫

2009年 6月 7日 

 雨の降る日は、森の中がキレイに見えます。昨日に比べ見られた虫たちの数は少なかったですが、ジョウカイボン(Lycocerus suturellus suturellus)には良く会えました。
 葉の上でじっとしているジョウカイボンに、水滴がたくさんついています。「水も滴るいい○○○」のセリフがとっても似合っていて、思わずパチリとしてしまいました。(濱本)

≪花吹雪のシウリザクラ花びら≫

2009年 6月 6日 

 小雨が降る緑が濃くなってきたで森は、エゾハルゼミの大合唱と、ウグイスのラブコールがにぎわせてくれています。
 シウリザクラ(Prunus ssiori)の花が満開になっていて、場所によっては花吹雪で歓迎されます。地面に落ちた花びらを見ると、まるで雪が降り積もっているかのようです。高いところで咲いていることが多いので、落ちている花びらでその存在を知ることが多いですよ♪(濱本)

≪金ぴかな虫発見♪≫

2009年 6月 4日 

 雨上がりの森は、どこかすっきりとした感じがします。
 小さな水辺には後ろ足が生えたオタマジャクシが泳いでいます。そこに生えている草に、金ぴかの虫がたくさん見つけられました。赤、青、緑、黄土色。すべて金ぴかです。図鑑でしらべると「キヌツヤミズクサハムシ(Plateumaris sericea)」と出ていました。全身金ぴかで御利益がありそうな虫ですね♪(濱本)

≪上を向く朝のセイヨウタンポポ≫

2009年 6月 3日 

 エゾハルゼミの鳴き声の質問が多い日でした。抜け殻をたくさん集めている子もいました。
 タンポポの多くは綿毛になってしまいましたが、日陰の道脇には、まだまだ満開のセイヨウタンポポ(Taraxacum officinaie)がありました。太陽に向かって花を傾けています。あと3週間で夏至。朝でも太陽が高いことをタンポポに教えてもらい、気付くことができました。(濱本)

≪おしゃれさん:エゾユズリハ雌花≫

2009年 5月31日 

 昨晩から雨が降り続いています。エゾハルゼミの鳴き声は聞こえません。
 膝丈ぐらいの木に小さな花が咲いていました。エゾユズリハ(Daphniphyllum macropodum var.humile)の雌花は一つ3〜4mmぐらいでしょうか。緑色にピンク色のリボンのような物がおしゃれに見えます。葉っぱの影に隠れているおしゃれさんには、しゃがんでみると出会うことができますよ♪(濱本)

≪ミニ仮面ライダー:フキバッタの仲間幼虫≫

2009年 5月29日 

 エゾハルゼミは天気や気温がわかるほど、鳴き声で状況をお知らせしてくれます。
 最近、フキの葉っぱに陣取っている軍団がよく見られます。フキバッタの幼虫がたくさん集まり、葉っぱを食べたり休んだりしています。小さくても正面顔は仮面ライダーです。(濱本)

≪白い花:ヤブニンジン≫

2009年 5月28日 

 エゾハルゼミの大合唱で鳥の鳴き声が聞こえないほどでしたが、日が陰るとピタリと鳴きやんでしまいました。
 森の中は白い花盛りです。少しきゃしゃな感じのする「ヤブニンジン」は、花がとても小さいので、よく見ないと咲いているかわかりにくいのですが、この小さな花が終わると、たねは人や動物にくっついて運ばれる「ひっつき虫」の一つになります。(濱本)

≪ふれあいギャラリー「森の彩り」開催中です≫

2009年 5月27日 

 館内ふれあいギャラリーでは、森林写真家 久米谷 弘幸氏による、「探見」日記展『森の彩り』が開催されています。
 野幌森林公園を散策に訪れた日々の記録を、写真と文章で日記風にまとめた「探見」日記。スペースの関係で、残念ながらすべては展示できませんが、厳選された約80点が展示されています。
 四季を通して様々な表情を見せる野幌の自然に、時間を忘れて見入ってしまいます。
 6月21日(日)までの開催となっております。お見逃しなく!(扇谷)

≪「森のギャラリー展」開催中!≫

2009年 5月26日 

 自然ふれあい交流館、野外写真展「森のギャラリー展」が始まりました。
 これからの季節に見られる動植物等の写真を、交流館の敷地内計5ヵ所に展示しています。
 設置作業中に、「今見て来たよ!」と声をかけていただくなど、散策されている方の反応もよく、ブヨの襲撃にあいながらも設置した苦労が報われました…。
 自然ふれあい交流館の近くをお通りの際には、ぜひご覧くださいネ。どこにあるのか、探してみるのも楽しみ方の一つかもしれませんよ〜!(扇谷)

≪ミヤマザクラ満開♪≫

2009年 5月23日 

 今日は雨がしとしとと降る少し肌寒い日です。
 エゾヤマザクラの花は終わりましたが、ミヤマザクラ(Prunus maximowiczii)はちょうど満開をむかえています。径が約2cmほどの小さい花で、雄しべが長く、かわいらしい感じの真っ白い花です。
 ミヤマザクラの次の桜はシウリザクラ(Prunus ssiori)が咲きます。お楽しみに♪(濱本)

≪大沢口定点写真≫

2009年 5月22日 

 昨日の暑さと日差しはどこかに行ってしまったようです。ひんやりとしていた森に雨が降りました。久しぶりの大粒の雨で、生き物たちも喜んでいるかもしれません。
 大沢口の木々たちも、少しは雨宿りできるぐらいの葉の大きさになってきました。これから葉が大きくなると、森の中はどんどん暗くなってきます。(濱本)

≪力強い「グー」≫

2009年 5月20日 

 今日はエゾハルゼミ(Terpnosia nigricosta)の大合唱が聞こえるほどの暖かさでした。暑い〜と言っていた方も多かったですよ。
 森の中では、じゃんけんの「グー」のような物がたくさん見られます。シダ植物の芽吹きがあちこちで見られ、写真のオシダ(Dryopteris crassirhizoma)は力強い「グー」の感じです。クサソテツ(コゴミ)は、えいえいオーの「グー」に見えました。(濱本)

≪大人になると約4倍の大きさになります≫

2009年 5月19日 

 太陽の光はとても強く眩しいですが、強めの風が心地よいです。遠くの景色がかなりかすんで見えます。まるで濃い霧が、かかっているかのようです。
 枯れかかっている大きめの水たまりにイトトンボのヤゴがいました。7月にエゾアオイトトンボ(Lestes dryas)に出会える場所です。成虫(トンボ)になったら約4cmほどになります。今の季節はオタマジャクシなどを食べて大きくなっていますよ♪(濱本)

≪百年記念塔と背比べ≫

2009年 5月16日 

 久しぶりに暖かな日でした。ブヨの大群再来です。今年はブヨが多い年に感じますが、皆さんの所はいかがでしょうか。
 ミズナラ(Quercus crispula)の葉もグ〜ンと伸び、雄花のつぼみをぶら下げている木もあります。去年は豊作だったドングリ。今年はどれぐらいでしょうか。(濱本)

≪定点写真「百年記念塔」≫

2009年 5月15日 

 新緑が本当にキレイです。まだパステルカラーの森では、葉が開ききっていないため、空の青色も加わり、この季節ならではの色が楽しめます。
 百年橋からの景色はこのようになりました。色もボリュームも多くなり、季節が進んでいることを実感します。
 毎日見ている景色でも、少しずつ変化しているのですね♪(濱本)

≪「ぴかぴか」シナノキの芽吹き≫

2009年 5月14日 

 今日はブヨに会わずにすみました。気温が低いからでしょうか?
 新緑の森では、新しい木の葉が瑞々しく伸びています。木の種類によって芽吹きに時間差があるので、新緑は色を変えて長く楽しめます。
 シナノキの芽吹きに光が当たるとピカピカして見えます。初々しい葉っぱの観察もおもしろいですよ♪(濱本)

≪「春のありがとう観察会」≫

2009年 5月13日 

 5月10日(日)に、北海道ボランティア・レンジャー協議会との共催の観察会、「春のありがとう観察会」が行われました。
 毎年、雪解け後の5月と雪に覆われる前の11月の年2回、森への感謝の気持ちを込め、ゴミを拾いをしながら行う観察会で、今回で21回目となりました。
 参加者は、大沢園地、瑞穂の池を回る2グループに、さらに少人数の班に分かれ、ゴミを拾いつつ、野鳥のさえずりや野の花を楽しみながら、約5.6キロの道のりを歩きました。参加者の中には、思っていたよりもゴミを拾えずがっかりされた方もいたようでしたが、きれいな公園を気持ちよく散策されていました。
 こういった活動が浸透している事もあってか、普段からゴミを拾いながら歩かれる方も多く、ゴミは着実に少なくなってきています。ですので、今後はゴミ拾いとは違った形で、森への感謝の気持ちを伝えられるような観察会を考えていきたいと思っています。(扇谷)

≪季節到来!マダニ≫

2009年 5月12日 

 風が冷たい今日も、ブヨの大群にまとわりつかれました。今年はとっても多いです。
 まとわりつきはしませんが、這い回ったり噛みついたりする嫌われ者。「マダニ」を見かけました。しかも、血をたくさん吸いきって、パンパンになって転がっていました(右側)。そろそろマダニの季節です。(濱本)

≪母の日の花束≫

2009年 5月10日 

 今日も、ブヨが多く顔中刺されました。
 木々の花もたくさん咲いています。今日は「母の日」です。イタヤカエデ(Acer mono var.glabrum japonicum)も咲き始め、まるで花束のように見えます。
 皆さんは感謝をこめた気持ちを伝えましたか♪(濱本)

≪バチコイ、バチコ〜イ♪青春風≫

2009年 5月 9日 

 今日は天気が良く、汗ばむほどでした。ただ、ブヨが大量にまとわりついてくるので、ちょっと憂鬱でした。
 木々の芽吹きでカラフルな森で、青春風を見つけました。ニガキ(Picrasma quassioides)の芽吹きが、なんとな〜く、野球のグローブをはめて構えている様子に見えます。バチコイ、バチコ〜イ♪(濱本)

≪どこにいるかな?オオジシギを探そう♪≫

2009年 5月 7日 

 野幌森林公園は、恋の季節を迎えている鳥たちのラブソングで、にぎやかになっています♪
 雷シギと呼ばれているオオジシギ(Gallinago hardwickii)も、越冬地のオーストラリアから毎年子育てのためにやってきます。草地の上空でズビャークズビャークとにぎやかです。
 地面に降りると、あら不思議。どこにいるのか全然わからなくなってしまいます。(濱本)

≪「白」「ピンク」「緑」≫

2009年 5月 6日 

 まだ芽吹いていない木もありますが、緑色の割合が少しずつ増えてきています。
 今年はキタコブシ(Magnolia praecocissima var.borealis)とエゾヤマザクラ(Prunus sargentii)が同じ時期に咲いているので、白とピンクが同時に見られます。緑色も追加され、森はパステルカラーに染まっていますよ♪(濱本)

≪キタコブシだらけ♪≫

2009年 5月 5日 

 白い花びらがたくさん落ちていました。さわやかな初恋の香りがします♪見上げると、青空の中に真っ白に見えるほどのキタコブシ(Magnolia praecocissima var.borealis)の花です。花びらの裏側にはピンクの模様があって、ちょっぴりおしゃれですよ。(濱本)

≪お月様もお花見中≫

2009年 5月 4日 

 一日ごと森の中の色が増えています。昨日咲いていなかった花が、次の日に咲いていたり、朝咲いていなかったのに、夕方には花開いていたり。
 1本だけ満開になっていたエゾヤマザクラ(Prunus sargentii)には、たくさんのマルハナバチがやってきていました。お月様もお花見をしていましたよ。(濱本)

≪真っ白なキタコブシの花≫

2009年 5月 2日 

 今日は穏やかな天気と心地よい風で、本当に気持ちの良い日でした。
 今、野幌森林公園で満開になっている花の一つ「キタコブシ(Magnolia praecocissima var.borealis)」です。真っ白な花びらが青い空にとっても似合っています。落ちている花びらをそっと鼻に近づけて見てください。春の香りを楽しむことができますよ♪(濱本)

≪もりの工作コーナー「ぴょん×2 かえるをつくろう!」開催中!!≫

2009年 5月1日 

 館内特設会場では、もりの工作コーナー「ぴょん×2 かえるをつくろう!」が開催中です。
 牛乳パックを利用してぴょ〜んと飛び上がる、かえるのおもちゃを作ります。もちろん参加費は無料で、完成した作品はお持ち帰りいただけますよ。
 開催中毎日、緑や茶色のかえるはもちろん、赤がえる、黄色がえる、虹色かえる、シマシマがえる…等などいろんなかえるが誕生しています…!
 皆さんのご参加お待ちしております♪(扇谷)

≪比較できる定点写真≫

2009年 4月30日 

 今日の日中は、とても暖かな日でした。午前中は幼稚園のお友達32人と、エゾアカガエルのオタマジャクシを観察。みんな上着を脱いで夢中になるほどでした。
 定点撮影場所の一つ、百年橋からの百年記念塔です。ヤナギの緑とキタコブシの白がとてもキレイです。去年と一昨年の写真と比べてみると・・・少し遅い春のようです。(濱本)

≪真っ赤なシウリザクラの芽吹き≫

2009年 4月28日 

 雪はすっかり解けていましたが、風がものすごく冷たいです。フリースとカッパ、手袋もしてても足りないほどでした。
 木々の葉も出始め、緑色に見えるのはヤナギの仲間。真っ赤かに見えるのはシウリザクラ(Prunus ssiori)の芽吹きです。カツラもじんわり赤くなってきました。春まっしぐらです。(濱本)

≪イヌコリヤナギの綿帽子に雪の帽子≫

2009年 4月26日 

 大きなぼたん雪が降ってくる寒い朝です。真冬と違い、とても水分の多い雪なため、傘が大活躍しました。
 少しずつ芽吹き始めている野幌森林公園の木や草も、雪で真っ白になっています。イヌコリヤナギ(Salix integra)の綿帽子に、さらに雪の帽子が乗っかっていました。
 日中は雨でしたが、夕方からまた雪に変わり、冬に逆戻りした景色になりました。(濱本)
≪豆電球のような雄花≫

2009年 4月25日 

 久しぶりに歩いたこのコースは、開拓の名残があちらこちらで感じられます。防風林として植えられたカラマツの下には、エゾリスが食べた松ぼっくりが、たっっっくさん落ちていました。うきうきしながら拾い、ふと上を見ると、ちょうどカラマツ(Larix leptolepis)の花が咲き始めていました(写真)。豆電球のような雄花がぽつぽつぽつ。その周りには緑色の細筆のような葉がたくさん芽吹いていました。(濱本)

≪観察会「春の花を見つけよう」≫

2009年 4月24日 

 4月23日(木)に、北海道ボランティア・レンジャー協議会との共催の観察会「春の花を見つけよう」が行われました。当日は気温が低く、雨が降るというあいにくの天気でしたが、58名と大変多くの方々に参加していただくことができました。
 ミズバショウ、ザゼンソウ、エゾエンゴサク、エンレイソウ…などなどたくさんの春の花たちが出迎えてくれました。体は寒くて大変ではありましたが、レンジャーさんの楽しいお話を聞いたり、可憐な花たちに出会えて、参加された方の心の中はぽかぽかと温かかったのではないでしょうか。
 次回の観察会は5月10日(日)「春のありがとう観察会」です。森への感謝の気持ちをこめて、ゴミを拾いながら行う観察会です。ゴミ袋、軍手、お弁当(お昼を挟みます!)をお忘れなく。
 皆さんのご参加お待ちしております。(扇谷)

≪しょんぼり気味なエンレイソウ≫

2009年 4月23日 

 今日は、とびっきり寒かったですね。朝から冷たい雨が降り続いています。
 遊歩道脇には、たくさんの花が見られるようになってきました。咲き始めのエンレイソウ(Trillium smallii)は、ちょっとうつむき加減です。冷たい雨に濡れている様子が「しょんぼり」しているように見えました。(濱本)

≪有毒同士のフクジュソウとエゾトリカブト≫

2009年 4月21日 

 黄色い花で春に彩りをあたえてくれたフクジュソウ(Adonis ramosa)は、花びらが散ってしまった物が多くなりました。
 フクジュソウの横にエゾトリカブト(Aconitum yesoense)の葉が並んでいました。お〜っと、2種類とも有毒同士ではないですか!ともに強心作用のある薬草ではありますが、猛毒ですので専門家以外は扱っちゃいけません。しかも、野幌森林公園での採取はできませんので見て楽しみましょう♪(濱本)

≪盗蜜の跡がクッキリ!≫

2009年 4月19日 

 森の中のエゾエンゴサク(Corydalis ambigua)が満開になってきました。多い場所では、緑色と青色のじゅうたんのように見えますよ。
 細長い花の奥には、蜜が入っています。虫が蜜を飲むときに花粉がつき、運んでもらえるようになっているのですが、花に穴を開けて蜜だけ飲んでしまう虫もいます。今日、見つけたのは外来種のセイヨウオオマルハナバチ(Bumbus terrestris)です。穴を開ける時「ブチッブチッ」と音が聞こえます。(濱本)

≪観察会「エゾアカガエルの歌声を聴こう!」≫

2009年 4月18日 

 北海道開拓記念館との共催の観察会「エゾアカガエルの歌声を聴こう!」が開催され、54名と多くの方に参加していただきました。
 曇り空で、気温も低く肌寒い、というエゾアカガエルの歌声を聴くには不利な条件が重なっていましたが、参加したほとんどの方が歌声を聴くことができてほっとしました。また、エゾアカガエルの卵や、エゾサンショウウオの卵はもちろん、他の水辺の生き物もじっくり観察しました。エゾサンショウウオは姿も確認することもでき、参加した子供たちは大喜びでしたよ。
 次回の北海道開拓記念館との共催の観察会は、6月13日(日)「どこにいるかな?さがそうカタツムリ!」です。皆さんのご参加お待ちしております!(扇谷)

≪遊歩道に沈む太陽≫

2009年 4月17日 

 日焼けで耳まで赤くなり顔がぽっぽします。春らしいものが森の中でたくさん見つけられる様になってきました。少し季節に置いて行かれ気味ですが、満喫しながら楽しんでいます。
 夕方、森を歩くと夕日の時刻になってしまいました。ちょうど遊歩道の先に沈む太陽が見られ、青春ドラマのように夕日に向かって走りたくなるキレイな景色でした。(濱本)

≪エゾサンショウウオ雄の団体≫

2009年 4月15日 

 この季節、遊歩道脇の水たまりには、2種類の卵が見られます。両生類のエゾアカガエルとエゾサンショウウオの卵です。
 今年、エゾサンショウウオの卵を初確認したのは3月28日です。ピーク時は日中でも産卵しますが、主に、夜に産卵します。夕方、水の中をのぞくと、たくさんの雄が集まっていました。雌が産卵しに来るのを待っているようです。(濱本)

≪エゾトリカブトの芽吹き≫

2009年 4月12日 

 遊歩道の雪はほとんど解けましたが、日陰の所はまだたっぷりと残っています。水たまりもたくさんできていますので、長靴か水の染みない靴がおすすめです。
 エゾトリカブト(Aconitum yesoense)が顔を出し始めました。雪から出たばかりの時は、ピンクや赤色です。お日様にあたってこれから緑色になりますよ。(濱本)

≪ミズバショウ開花(めしべ)≫

2009年 4月11日 

 この季節、毎日のように問い合わせのある、ミズバショウ(Lysichiton camtschatcense)の開花状況。雪解け具合によりますが、早いところでは咲き始めました。
 ミズバショウの花は、白いホウに包まれている黄色い棒状の物で、たくさん集まっている小さな一つ一つが花です。近づいてよく見ると、雌しべが咲いていました。雄しべはこれから雌しべを囲むように4つずつ出てきます。(濱本)

≪金ピカのフクジュソウにハナアブたくさん≫

2009年 4月10日 

 昨日に引き続き暖かいので、エゾアカガエル(Rana pirica)の大合唱があちらこちらから聞こえてきます。
 白黒だった森にササの緑が春を演出しています。それに加わったのは、金ピカのフクジュソウ(Adonis ramosa)です。雪が解けたところから順に咲いてきています。太陽の熱を集めている中心部には、ハナアブ達がたくさんやってきていました(濱本)

≪遊歩道の雪解けの様子≫

2009年 4月 8日 

 まだ風は冷たいですが、だいぶ雪が解けてきました。場所によってかなり違いがありますが、遊歩道では土が見えてきているところが多くなっています。日陰の部分では、全面雪に覆われているので、まだ長靴が必要です。
 多くの方が利用する野幌森林公園の遊歩道は、踏み固められた真ん中だけ、雪が最後まで残ります。(濱本)

≪大揺れしているケヤマハンノキ≫

2009年 4月 7日 

 園内にはまだ雪はたくさん残っていますが、今日、4カ所の積雪深調査地点では、積雪0cmになりました。
 満開になっているケヤマハンノキ(Alnus hirsuta)は、風で花粉を運んでもらうため、きれいな花びらはありません。朝の風をうけて大揺れしていた雄花は、とても喜んでいるように見えました。花粉に反応してしまっている私は、ケヤマハンノキの下でビクビクしていました。(濱本)

≪ぐるり一周エゾヤチネズミの食べ跡≫

2009年 4月 3日 

 昨日まで冷たかった風が、今日はとってもやわらかでした。エゾアカガエル(Rana pirica)の歌声は今日が初確認日です。
 直径16cmの木の下に、たっっっくさんの木くずが落ちています。どうやらエゾヤチネズミ(Clethrionomys rufocanus)が幹を食べた跡のようです。固い外皮をはがし、内側の形成層を食べています。ぐるりと一周食べられてしまっているので、このカラマツは生きていくことができず、枯れてしまいます。(濱本)

≪定点写真「百年記念塔」≫

2009年 4月 1日 

 雪はどんどんと少なくなってきています。木の根元から雪が解けている「根空け」が、あちらこちらで見られます。百年記念塔を望むこの景色の雪も、毎日形が変わっていますよ。
 今日の積雪深は、草地:7cm、広葉樹植林地:26cmです。雪がくさり、ずぼっとぬかるので、散策には長靴がおすすめです♪(濱本)


戻 る