開拓小屋
屋根葺き替えプロジェクト

2015年12月から始まった屋根の葺き替え作業の記録を写真でお知らせします!

 開拓小屋は、開墾小屋とも称し、移住者が最初に建てた住居です。
 丸太を埋め立てて柱とし、桁・梁・垂木をわたし、笹・茅などで屋根や壁を葺き、出入り口・窓にはむしろを下げています。
 屋内は一部が土間で、他は笹・枯草を重ねたむしろを敷いて居間とし、炉を設けています。
 開拓の村の開拓小屋は、明治期のものを再現しています。 


 ◆経緯
   平成2年の建設から経年劣化により、屋根の茅は腐食し現状維持に支障のある状況となってきました。
  そこで、北海道と協議の結果、開拓の村職員・開拓の村ボランティアの協働により、開拓小屋の屋根の
 葺き替え作業を行うこととしました。
  2016年は南側の片面のみの補修を行い、同年秋に2017年用の茅刈りを行いました。
  そして2017年、南側の補修と北側の葺き替え作業を行います。

 ◆修復の記録


苔や若木が生え腐食した屋根
     

2015年12月3日
苫東にて茅の刈り取り
 
2015年12月3日
刈り取った茅を束ねてトラックへ
     

2016年6月13日
半年間乾かした茅を使用するもの、できないものに選別
 
2016年6月13日
茅を一定の太さに束ねる
     

2016年7月20日午前
開拓小屋の屋根に葺いてある茅を下す
 
2016年7月20日午前
上半分を下した状態
     

2016年7月20日午後
片面すべての茅を下した状態
 
2016年7月20日午後
茅をすべて下し、梁・垂木など骨組みの状態
     

2016年7月20日午後
中から屋根を見上げる(空が見える)
 
     

2016年7月20日午後、21日
垂木に野地棒を結わえ茅葺きの土台造り
 
2016年7月20日午後、21日
屋根の外と室内から呼吸を合わせて結わえる
     

2016年7月21日
荒縄で新しく結わえ直した
 
2106年7月21日
梁の部分も新しく結わえ直した
     

張替に向けて道具も用意
 
張替に必要な茅の押さえ棒
     

2016年7月25日いよいよ葺き替え作業初日
茅を屋根の上にあげる
 
2016年7月25日
屋根の上にあげた茅を並べ、押え棒で固定
     

2016年7月25日
1段目に葺いた茅を整える
 
2016年7月25日
屋根の端の部分に葺く茅を必要な長さにカット
     

2016年7月25日
茅を押え棒で止めるため、
屋根の上から荒縄を通す
 
2016年7月25日
屋根の上から荒縄を通すため、屋根の下(内部)から
その場所を誘導。阿吽の呼吸で、何度も繰り返す

2016年7月26日
作業2日目。今日は4段目の茅を葺く作業から開始
 
2016年7月26日
慣れた手つきでどんどん作業が進む
   

2016年7月26日
軒の部分は、きれいにカット
 
2016年7月26日
いよいよ最後の作業。棟の部分を仕上げる
     

2016年7月26日
屑やゴミを取り除き、完成!
 
2016年7月26日
棟から見た完成した屋根
     

2016年7月26日
作業にあたった開拓の村スタッフ、ボランティア、企業の皆さん
 2016年10月
来年、残り片側を葺くために、茅の刈取りを実施
(場所:宮島沼)
 
2017年、再始動!
 
今年(2017年)に葺き替えを行う南側屋根
〜苔がびっしりと生え、木も出てきている!〜
 

2017年6月16日
半年間乾燥させた茅
 
2017年6月16日
乾燥させた葦を、雑草等を取り除き、束にまとめる
     

2017年6月16日
葺き替え用に束ねた茅、その数、約100束!
 
2017年6月16日
開拓小屋の中に作業用の足場を設置
     

2017年6月18日
葺き替え作業に向けて、足場設置
 
     

2017年6月20日
葺き替えする葦の山
 
2017年6月20日
北側屋根についたコケなどをキレイに取り除く
     

2017年6月20日
まずは昨年葺いた南側の再手入れ
 
2017年6月20日
一年間のうちに下がってきた葦を整える
     

2017年6月20日
南側屋根の横の部分を再手入れ
 
2017年6月20日
南側屋根の上部に新たに葦を追加
     

2017年6月20日
内部では葦を止める為の縄の位置を外側に伝える
 
2017年6月20日
内部からの誘導で、上から縄を通す
     

2017年6月20日
追加した葦をしっかりと止める
 
2017年6月20日
南側の3段目までで20日の作業は終了。続きは明日!
     

2017年6月21日 作業2日目
大棟の上に葦の束を取り付け
 
2017年6月21日 北側の屋根の作業に!
コケなどを採り除いた茅の上に新しい茅を葺く
     

2017年6月21日
均等に並べた茅の束をほぐし均等の厚さにそろえる
 
2017年6月21日
内部では一段目の茅を取り付ける為にスタンバイ
     

2017年6月21日
1段目の茅を取り付け
 
2017年6月21日
次に2段目を葺くために葦を1段目同様、13束を屋根へ
     

2017年6月21日
2段目も均等の厚さにそろえる
 
2017年6月21日
作業途中、遠くから見るとこんな様子
     

2017年6月21日
そして、3段目へ
 
2017年6月21日
大棟の茅に防水用のシートをかぶせ、4段目の茅を置く
     

2017年6月21日 残していた南側の屋根の4段目を置き
北と南側のヨシを重ね合わせ・・・
 
2017年6月21日 大棟に、南北交互に葦をもう一度葺き、
むしろと抑え木で覆い(押さえ)、ようやく完成
     

2017年6月21日
屋根の形を整える為、後日(23日)に再度作業!
 
2017年6月23日
綺麗に整った北側の屋根
     
開拓小屋の補修はまだまだ続く!
次期作業は、壁と玄関上の屋根の取り換え作業を予定
     


◆建造物保全活動の取り組み
   昭和58年にオープンした開拓の村は、復元建造物等のほとんどが移築後30年近くを迎え、年々補修を要する
  建造物造物が増加する傾向にあります。大規模な工事については北海道が行い、小規模な補修工事や設備工事は、
  指定管理者である当法人が行っておりますが、近年の財政事情等により補修工事が着手できない建造物もあります。

   当法人では北海道をはじめとする関係機関と補修対象建造物の工事時期、補修方法等の協議を早期に進め、可能
  な限り速やかに対処し、開拓の村に来村される皆さまが安心して利用できる環境づくりに努めています。

 ○道民参加型による建造物保全活動
   昨年2015年度より、親子や友人などで作業を楽しみながら、歴史的建造物の保護活動に関心を持ってもらう
  とともにその作業を通して建造物への愛着や理解を深めてもらうことを目的に、ボランティアの手(住民参加型)
  並びに一般企業の協力により防腐剤塗布作業を行っています。

  【過去の実績】
   2015年9月12日(土)「建造物塗装活動」 参加者64名(実施建造物:大石三省堂支店、近藤染舗)

   2016年6月25日(土)「たてもの観まもり隊」雨天のため中止※申込者51名(予定建造物:本庄鉄工場)
   2016年9月24日(土)「たてもの観まもり隊」参加者38名(実施建造物:本庄鉄工場、武岡商店)
   2017年6月24日(土)「たてもの観まもり隊」 (実施建造物:藤原車橇製作所)


 ○文化財保存基金

   このような環境下で、道民の貴重な財産である開拓の村の文化財を末永く保存し、後世に伝えていくためにも、
  北海道や指定管理者のより一層の努力はもとより、広く道民の皆様にもご協力を賜りたいと思い、「北海道開拓の
  村文化財保存基金」(寄附金)を創設しています。
   併せて、皆様からご支援いただきました文化財保存基金を活用させていただき、毎年数棟の建造物の一部ではあ
  りますが補修工事を行っております。

補修建造物 工期 工事名
旧札幌拓殖倉庫 平成25920日〜1031 塗装補修工事
旧北海中学校 平成25108日〜1131 門柱補修工事
旧松橋家住宅 平成26916日〜930 屋根塗装補修工事
旧納内屯田兵屋 平成261014日〜115 土間及び囲炉裏等復元工事
旧近藤医院 平成2862日〜630 南側外壁、内部漆喰壁補修工事
旧武岡商店 平成28613日〜630 外壁()補修工事 
旧武井商店酒造部 平成29年6月8日〜 南側外壁、内部漆喰壁補修工事
 


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